たまりば

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2015年03月23日

コミュニティ起業塾>事業発表12人が終了。成果の整理。

2015多摩市コミュ起業塾最終日発表風景
2月7日から3月21日間で4回、多摩市・関戸公民館主催で行われた
コミュニティ起業塾(4日間)が最終日に、13人が起業の概要計画書
を提出し12人が溌表し、終了しました。(写真はその発表風景です)

創業支援の講師の立場から、多くの成果があったと感じます。
整理してみます。

ひとつは、「公民館が開催する起業講座」が4年も続き、生徒を多数
集められたことです。

公民館は社会教育=生涯学習の施設です。多くの生涯学習施設
では、「学びを通して地域を活性化する」という言い方で、「学ぶ」
ことを重視して、今回のような「学んで起業したい」という趣旨の受講
生が来るテーマは避けるのが普通です。関戸公民館は違います。

二つ目の成果は、受講募集の大半を高齢者にしました。高齢者は多
彩な人生経験をしてきているので、起業テーマが多彩になります。こ
れが人柄も違い、多様な事業企画になり、議論が面白くなりました。

今回も、テーマはこんなに多彩でした。
・住む町での震災復興支援活動 ・コミュニティ食堂
・個人投資コンサル         ・障碍者グループホーム
・オープンデータ活用普及     ・PC教室
・日本語カフェ             ・郷里の物産販売
・団地カフェの有償ビジネス化  ・地域で法律相談
・子供安全教室            ・尊厳死の普及NPO

以上を見ると高齢者の地域ビジネス志向が高いと感じます。
「ゆるい企業を目指す」という考え方で、講座参加を募集すると沢山
集まることが分かります。

三つ目の成果は、今回も卒業後に、受講生がチームを作って連携
しあう会が、自発的に出来たことです。

いくら「ゆるい起業」といっても、この講座を受講するだけで起業が
できるわけではありません。その後のかなりな努力を続ける必要が
あります。

そのため、少しでも力を結集し合えば,という思いで、定例の会合を
もちながら進めようと、協力する場をつくることになりました。この会
に講師も主催者公民館のスタッフも個人の立場ですが入ります。

このことは重要な意味があります。
「コミュニティ起業講座」が目的を講座の実施ではなく、起業の実現
を目的にしていることだと、受講生が思っていることです。
講師・主催者も一致してそう思っているのです。

これからに期待したいと思います。
実際の起業が行われ、収益を上げ、納税し雇用を生み出すことが、
踏み出され、継続することです。

最終日の発表会は、緊張した雰囲気でした。思い思いに凝らした雰
囲気で、6分の発表を行い3分の質疑応答をしました。
Kさんの差し入れのパン
自宅の1階を改装して地域の食堂を起業したいKさんは、発表会場
に自作のパンを持ち込み、会場の全員20人が試食しました。
とても美味しかったです。亜

食べている間、全員が笑顔です。これこそKさんの事業の目的であり、
この喜ぶ人を作ってゆくことが事業計画であると、誰もが確信を持て
ました。

2015年の多摩市のコミュニティ起業塾生の活躍が期待されます。

講師陣の春野先生、サブの田中英俊講師ご苦労さまでした。
関戸公民館には大変お世話になりました。
シニアの起業の事例講演を頂いた日野市の宮崎紀代さん、八王子
市の渡辺重男さん、ありがとうございました。