たまりば

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2010年06月05日

動画の時代!

今朝、朝日新聞を見ていてページをめくり、飛び込んできた見出しが「私のがん、ウェブで語る」-まず乳がんの43人、動画でーとあった。
がんと診断された患者が直面した悩みを集めるウェブサイト「健康と病いの語り」が、乳がん体験者の声を紹介している。多くの患者に共感を得てもらい、闘病の支えにして欲しいという思いが込められているという。
私にとっても衝撃だった。動画のインパクトは強い。スーザン・ボイルが一夜にして世界中で有名になったのも動画の投稿だった。

ウェブサイトは「健康と病いの語り ディペックス・ジャパン」が運営している。昨年12月に20~70代の乳がん体験者43人が語る様子を収めた動画の公開を始めた。1日に200~400人がアクセスし、1人当たりの平均視聴時間も9分と通常の平均とされる視聴時間より3倍ほど長いという。
これだけでも見る側の真剣さも伝わってくる。

1人が語る内容は病気の経過や生活の変化に合わせて細かく分類され、一つひとつの時間は1~3分程度になっている。

「健康と病いの語り」は英オックスフォード大の患者の語りを集める事業をお手本にし、日本も含めて6カ国が同じ手法で患者の語りを集めているという。患者や家族が同じような体験をした人の語りによって、病気と向き合う手掛かりを得てもらうのが目的だという。

私も以前にがんの疑いを医師から言われたことがある。私の両親もその親族にもがんを患った人がいないので、まさか私ががんになるはずはないと思いながら、気軽く受けた検査だった。友人2人を乳がんで亡くしている私は、疑いというだけでも目の前が真っ暗になり、落ち込んだ。翌日、友人とランチの約束をしていたので行ったが、がんの話しは出来なかった。それから半年ごとに検査をしているが、お陰さまで今のところがんは発症していない。

私は両親の介護を8年してきた。5月に両親の七回忌の法要をおこなったが、まだ、心にできた喪失感は埋まらない。
介護していた日々は両親に対応することが私のすべてであった。
その時、疲れきっていっぱいいっぱいになってしまった私の心を救ってくれたのは、やはり母親を介護していた叔母との深夜の電話と、同じく父親を介護していた近所の幼友達との会話だった。
そのおしゃべりには「そうなのね~」「そうなのよ!」と共感があった。

病気になり、一人思い悩み、落ち込んでいる人も多いことだろうと思う。そういう人たちにこの動画のメッセージは文字だけの情報よりも話し手の表情も見られることからどんなにか共感でき、応援し、勇気を与えるものになっていると思う。


三鷹には「見たか 聞いたか ミタカッチ」という三鷹の最新情報を集めようという「ミタカッチTV放送局」というのがある。現在は「まち元気デジカメ動画活用塾」に参加した塾生の公開作品や、リポーターのemiさんが紹介する動画が主だが、今日、この新聞を読んで、ミタカッチTV放送局も人に役立つ、人の心の支えになる動画も発信できるよう頑張りたいと思った。  


  • Posted by kisaragi  at 23:21Comments(4)スタッフな日々