たまりば

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2010年04月30日

実力の多摩>どこに学ぶか

多摩CBネットワークのパンフレットの表紙には
「多摩の実力」と言うデータが出ている。
東京都から多摩を切り出して、都道府県と見て、他と比較すると
何位になるかと言うのである。

人口:416万人 10位
大学の数:70 4位
NPOの数:1300 6位
と言うのである。
人口や産業は静岡県と、大学では京都と同じらしいのだ。

これを海外で見ると、人口や産業規模はニュージーランドと同じらしい。
農業国で、日本と同じ面積の国との比較はちょっとピンとこない。

そこで気がついた。シンガポールに面積や人口で似ているのではないか。
シンガポールは30年前に200万人だったのが、独立し高度成長して、
500万人。工業都市、若さあふれる知的集積の国である。

そのシンガポールに学びたいのが、7年前に学校をマレー人、インド人、
中国人ごとに教育していたのを統一した。英語を国語としたのである。
民族ごとのコロニーをやめ、高層住宅団地を全域に建設した。

そしていま高齢社会政策がすごい。
日本のような医療体制は意味がないとして、むしろシニアのアクティブ
な地域参加により、健康を維持しようとするAging in place,あるいは
Successful Agingという政策を打ち出している。
日本で言えば、徳島県上勝町の「いろどり」の考え方に非常に近い。

産業界、教育界、行政、市民組織が一体となった国民運動The Third Age
協会
が大きな動きをする。その一参加団体であるNPO組織のTSAO財団(年間支出規模3億円)がユニークだ。

写真のような130ページのハンドブックを
シニアに配布し教育する。このハンドブックは
ホームページでダウンロード可能だ。
シニアになったらこの財団のシニアセンター
へおいでなさい。
健康、財産や家の問題、精神的な悩みを面倒
見てくれる総合施設がある。
この3年間に、このセンターではシニアの地域
参加を応援する地域参加コーディネーターを
635人育成している。
このカリキュラムが優れているとアジア各国
で取り入れるところが増えて注目されている。

多摩で、シンガポールのようにできないものであろうか。
この国から学ぶものが多いなら、姉妹都市という手もあるのかもしれない。
  


  • Posted by すこや  at 15:02Comments(3)多摩CBネットワーク